先輩メッセージ ICU

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ICU

interview 09
MESSAGE

新卒採用
New grad

進みたかった集中治療の道。
とても多くの「学び」と「やりがい」があります。

私は学生の頃から集中治療に興味があり、当院でインターンシップに参加しました。実際に救急科の医師と看護師が、患者さんの治療やケアに対して密にコミュニケーションをとっているのを見て、自分もそうなりたいと考えてICU勤務を希望しました。新人としてICUへ配属されてから現在5年目、最近はプリセプターや委員会のリンクナースなど、いろいろと役割を任せていただけるようになってきました。

入職したころの自分を振り返ると、本当にたくさんのことを勉強出来たと思います。たとえば薬剤。ICUの患者さんは、重症度が高いだけではなく、いくつかの疾患や病態が複雑に組み合わさっていますから、実際に使用している薬剤を見ても、投薬の目的が分かりませんでした。でも勤務しながら勉強していくうちに段々と「今は患者さんが苦しいからこの薬剤が追加されたのかな?」などが分かってくるようになると、やりがいにもつながってきます。
また、重症度が高く、挿管されていて話せない患者さんでも、筆談や指差しでコミュニケーションがとれたり、意識がなくても、装着されたモニターの数値の変化から「今苦しいのかな?」などと考えたりできるようになります。患者さんと会話ができない分、看護師は患者さんの辛さをくみ取りながら、「今、患者さんはどう感じているんだろうか?」と考えることの重要性を学んできました。意識がなくても苦しいと顔をゆがめている患者さんに、どのような薬剤が必要なのかを考えて鎮痛剤を使用することもあります。勉強したことが実際の患者さんのケアにつながってくると、やりがいも感じますし、勉強の楽しみも感じています。

ICUに運ばれてくる患者さんは、突然受傷することが多いですから、新人のころはご家族との接し方も分かりませんでした。でも先輩方の姿をみていると、家族背景なども考慮しながら接し方を考える「家族看護」の重要性も分かって来たように思います。入院時から他職種と連携しながら退院後の生活を含めて考えられる、そんな看護師になりたいと考えています。
特にICUの患者さんは、意識レベルの低下や安静度が高くなることで筋力がすぐに落ちますから、ICUでは早期からのリハビリテーションに力を入れています。患者さんに使用する薬剤の勉強会があったり、朝のラウンドを医師やPTなど多職種で行って患者さんごとに方針を決めたりしています。PTからコツを教わり、看護師がリハビリテーションを行うこともあります。退院後の患者さんがもとの生活に戻れるように、早期からケアしていくことが重要であり、医師やPT、薬剤師など他職種との連携をとっていくことが大事なのだと感じています。